【読了】最新版 子どもにおこづかいをあげよう!

子育て,読書,資産運用お小遣い,育児,読書

私の考える「親の役割」の一つに、「子どもが自立できる助けになる」というのがあります。
親が何もしなくても子どもは育っていくもの、とはよく言いますが
あくまでも「置かれた環境の中で」という条件がつくと思います。
英語を使わない人に囲まれて育った子どもが英語を話せるようにはならないし、
電車に乗ったことがないのに切符や改札のシステムを理解できるようにもならない。

自分自身が大人になってから「子どものうちに教えておいて欲しかった」というのもあります。
「マネー教育」もその一つで、社会と関わりを持って生きていく以上、必須の知識といえるでしょう。
我が家でも長女が5歳となり、参考になりそうな書籍をいくつか読んで、
我が家なりのルールを定めておこづかい制度を始める予定です。
そのうちの1冊がこの書籍でした。

最初にマンガが挿入されており、この本で伝えたいことがあらかた書いてあります。
おこづかい制度を始めるのが小学生くらいのお子さんなら、
読んでもらったほうが制度への理解が深まるかと思います。
この書籍で実際に著者や監修の先生が導入していたおこづかい制度の大まかな仕組みは

  • 親は子どもに定期的におこづかいを渡す
  • 子どもは家庭の一員として家事の一端を担う
  • 親は子どもが家事をしていなくてもおこづかいを減らしたり停止せず、渡し続ける
  • その代わり、「信用」を失うということを教える
  • いったん渡したお金は子どものもの。親はお金の使い道には一切口を出さない

という内容で、親と子の間で「契約」を交わします。
細部については家庭によって状況が異なるため、その都度調整が必要となります。

我が家はまだ検討段階ですが、実際にやってみると当初の予定通りにいくことはほぼなく、
さまざまな課題が出てくると思います。
その場合はその都度、当事者間で「再交渉」を行い、契約内容の見直しを行います。
この書籍では著者や監修の先生が自分のお子さんにおこづかい制度を導入してきているので(お子さんはすでに社会人)、
単なる方法論だけでなく、自身の体験から得られた課題や解決策が示されており、
これから始めようという人にもイメージしやすい良書でした。

本編がしっかりと勉強になることが書かれていただけに、あとがきでの主張だけが残念でしたが…
著者の方と監修の先生で最後に意見が分かれる"説"があったのですが、
個人的には監修の先生の意見のほうがしっくりきますし、
これからおこづかい制度を始めようという身としてはそうであってほしいものです。

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Posted by hiro